1.講演会
「日本の生協の様々な取り組み」
講師 稲橋 邦彦
(日本生活協同組合連合会 常務執行役員 物流研究会 会長)
【講演内容】
1.生協の起源と協同組合の国際規模
2.消費生活協同組合は42ヶ国6,000億USドルの事業高
3.国内の生協の概況と購買生協及び地域生協の概況
(1)組合員数2,413万人、総事業高30,176億円
4.生協の宅配事業を取り巻く環境
(2)人口減少と市場縮小
5.高齢化に伴う世帯類型別の食料支出構成割合の変化
6.生協の宅配事業を取り巻く競合環境
(1)セブン&アイ「オムニセブン」開設。年間1兆円売上目標
(2)ローソンと佐川急便の業務提携
※コンビニ店舗起点に宅配+御用聞きスタート
(3)配送サービス巡り、業界越えた連携
(4)EC各社の急速成長。高い利便性と優れた顧客戦略
(5)食品通販、大手ECサイト急成長
7.生協の宅配事業の現況
(1)変化する組合員像。スマートフォン利用急速拡大。
(2)インターネット検索サービス利用の年代別ギャップ考察
8.生協の宅配事業の課題
(1)ブランド戦略とユーザーロイヤリティの再構築
①価格と価値が実感できる商品開発
②全国の組合員の声を集め→読み込み→課題化→
売場・市場・暮らしの動向調査・商品を分析→価値
ある商品開発のプロセス作成
ある
9.ICTの活用。CRMの構築と売場連動。
(1)顧客の快適性改善
(2)機会損失防止
(3)シナジー→総合力
10.業態の在り方再考。物販→インフラ業へ
11.今後の社会環境を見据えた宅配サービスのニーズと商機
(1)シェアが高まる単身世帯の外食からのシフトで加工食品の
ウエイトが増大=商機
(2)生協の事業・活動のインフラ活用。地域貢献出来る事業
目指す
(3)地域関係者連携の複合的な生活支援サービスを提供
(4)高齢化及び過疎化の組合員のくらしに、生協は地域と連携
した生活インフラ提供で貢献可能
12.くらし発の声を広く循環
くらしの声・願いを、組合員⇔生協⇔お取引先まで広く循環
多くの参加でよりよい商品を共に作り、育てる
(以上、当日講演資料より転記)
稲橋会長画像
稲橋会長のお話に熱心に耳を傾ける会員の皆さん
「生協」の様々な取り組みと課題、将来に向けた(取り組みの)
ポイントについて、直近のアメリカ視察のお話も含め、分かり
やすく、時間を忘れるお話でした。
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